忍者ブログ
貴子という名前での生活がありました
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

荷物もないのに 女性スタッフが 部屋まで案内してくれる。
第三者のいる場所で
ひと悶着ふっかけて 相手に恥をかかすことは
私の美学ではみっともないことなので
眉を吊り上げて ひとまず部屋に入る。

女性スタッフが出て行き
私が何かを言う前に
「そんな怖い顔しなさんな。 そういう目的で部屋取ったんじゃないよ」 と
呆れたように ゴローさんが言う。
「ここのルームサービスは 美味しいんやで。
 琵琶湖見ながら 靴脱いで食事するのもええぞ」

そっか、 そういうものなのか。
さすがは天下の遊び人。

「ほな ちょっと上のラウンジで1杯飲もうや」
ちょっと肩の力も抜けたので 試すように笑顔を見せて
最上階のラウンジへ行く。
まだ 少し明るい時間だった。

警戒心丸出しの私の様子をからかわれながら
ラウンジでは 楽しい時間が過ぎていく。

緊張も解け、 部屋に戻り いくつかの料理を注文する。
「お腹空きましたー」 と 私。
「そうか、 ようさん食えよー」 と ゴローさん。

旅行でもないのに ホテルの部屋で食事をするのは
なかなかいいものだった。
少しお洒落をして 靴だけ脱いで。
暗くなった琵琶湖の向こう側に ちらちらと見える光も綺麗。
美味しい食事に 楽しい会話、 それらを後押しする心地いい酔い。


なのに やっぱり予感が当たってしまった。
食事が終わり ソファに腰掛けた私の横ぴったりにゴローさんが陣取る。
肩に手がかかる。
反射的に ソファから飛びのく。
「ごめんごめん」 と ゴローさんは立ち上がり
今度は 抱きついてくる。

「イヤです」 と 私が言った後
ゴローさんが何と言ったのかは 覚えていない。
何も言わなかったのかもしれない。
ゴローさんは 身長が180以上あり
何だったか忘れたが スポーツをしていてがっしりしている。
目の前にかぶさって来た時は 壁のようだった。

そのままベッドに転がされた。
ホテルの部屋というのは どこでどう争っても
結局 ベッドの上が戦場になるようだ。

ゴローさんの下でもがいている最中
私の足が ゴローさんの股間に触れた。

キンキンやん・・・
もー、 お若いのねぇ。
◆◆◆ 目次 ◆◆◆
PR
PREV ←  HOME  → NEXT
Copyright (C) 2025 私が貴子だった頃 All Rights Reserved.
Photo by 戦場に猫 Template Design by kaie
忍者ブログ [PR]